悲しみの中にいると、心が落ち着かなくて、ぼんやりしたりもやもやしたりすることがあります。時には「この先どうしよう」「もっとこうしておけばよかった」と、不安や後悔にとらわれてしまうこともあります。そんなとき、「今、このとき」に意識を向けることが、助けになることがあります。
例えば、深呼吸をして夕焼けをただ静かに見てみる。昼と夜の間で美しく染まる空、ゆっくりと流れる雲。言葉にしなくても、ただ「きれいだな」と感じるだけで、自分の心とつながる時間になります。
夕焼けは、今日のあなたをそっと包んでくれるような存在。何かを頑張らなくてもいい、自分にやさしくする時間。悲しみを抱えたままでも、ほんのひととき心がゆるむ。そんな時間はきっと、心を守る力になります。
担当:木原歩美