パルタージュ  メールマガジン 2026年4月号

桜が満開に咲き誇り、春の訪れを感じる季節になりました。
やわらかな空気に包まれ、心がほっとあたたかくなるように感じています。

 

『パルタージュ』は、日常のなかにある小さなあたたかさや優しさを見つけ、

その瞬間を「分かち合う」ことで、誰かの心を少しでも支えられたらという思いでお届けしています。

 

※『パルタージュ』とは、フランス語で「共有する、分かち合う」という意味です。

今月の一言メッセージ
「これからのとき 大切な方を亡くしたあなたへ」(財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団)の冊子より、毎月一言ずつメッセージをお届けします。
連載コラム

「あのとき、いてほしかった人」

小児がんで娘を亡くした経験をもとに、支えのかたちを語る全12回の連載です。

 

高下裕子(こうげ・ひろこ)

小児がんで小学生の娘を亡くした経験を経て社会福祉士となり、小児がん相談支援や遺族支援に携わる。現在もグリーフケアの実践を続けている。

第1回 突然、世界が変わった日

小学校五年生の娘は、元気そのものの子だった。男の子に混じって走り回り、バスケットボールでは次のキャプテンに選ばれていた。汗だくで帰ってきては、その日の出来事を楽しそうに話してくれた。そしてある日、その日常が検査結果ひとつで裏返った。

「急性骨髄性白血病です」

その言葉を聞いた瞬間、時間が止まったように感じた。地元病院から大学病院へ。わずか二日ほどの出来事だった。頭は真っ白で、それでも「今は治る時代です」という言葉に必死にしがみついていた。

娘のそばを離れられず、病室に泊まり込む生活が始まった。小さなベッドの横で眠りながら、点滴の音に耳を澄ませる夜。前を向くしかない、と自分に言い聞かせていた。不安を胸の奥に押し込み、今は治療を信じるしかないと思った。

「大丈夫。きっと治る」そう自分に言い聞かせた。

地域文化と響き合うグリーフケア

京都文教大学グリーフケアトポス*こはこ

グリーフケアの援助・研究に取り組む臨床心理士・公認心理師が、死別を経験されたあらゆる状況の方が体験をわかちあうための場を提供します。ここでの体験を通して、それぞれの方がそれぞれの心の動きに合わせながら死別体験に取り組むことを目指すと共に、ある時には取り組まないで良い時間となることを目指します。

それらを通して、自身の体験があるべきように移り変わっていくことをサポートする場を生み出します。

*「わかちあいの会」は以下の3種類のグループと2つのプログラムを実施しています。

①死別を体験された方ならばどなたでもご参加できるグループ(毎月第3火曜日)

②配偶者様(夫または妻)を亡くされた方のみのグループ(偶数月の第4日曜)

③18歳ごろ以上のお子様を亡くされた方のみのグループ(中学生や高校生のお子様を亡く

された方もこちらのグループにご参加いただけます)(偶数月の第4日曜)

④親を亡くした小学生とその保護者へのグリーフケアプログラム(月に1回日曜日)

⑤自死遺族へのアートセラピーを用いたグリーフケアプログラム(年に1クール、5回程度のプログラム)

 

代表:倉西宏 先生 
ご遺族が思いをともに分かち合う集い
がんなどで大切な人を亡くされた方が、日々の生活のなかではなかなか話すことのできない思いを分かち合う少人数の集いを開催します。あなたの経験やお気持ちを話してみませんか。
日時:2026年4月10日(金)10:45~12:15
場所:風伝館
〒602-8024 京都府京都市上京区室町通丸太町上る大門町253番地 
参加費:無料
定員:6名(事前予約制)
           予約は2026年4月9日(木)12時〆切
スタッフからの一言

最後までお読みいただきありがとうございます。

春の訪れとともに、ふと大切な方を想う時間が増えることもあるかもしれません。そのようなひとときも大切にしつつ、ご自身のペースを大切にお過ごしいただければと思います。 M.K

次回の配信日は2026年5月1日(金)になります。
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下京区, 京都市, 京都府, Japan